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​TIME TRAVEL

 来 と 過 去 の 循 環

ーソレは恐竜の化石を想起させたり

無垢な赤子のようであったり

使命を体現する姿を

アセビマコトという創りの手が与える

その様子を目の当たりにした時、時空を行き来するような感覚に襲われた

その旅の記録を繋ぎ合わせてここに残すー

CIRCULATION OF THE FUTURE AND PAST

It may remind you of a dinosaur fossil, or it may look like an innocent baby.
or like an innocent baby.
A figure that embodies the mission
The creative hand of Asebi Makoto gives
When I see this, I feel as if I am going back and forth in time and space.
I leave here a record of that journey, pieced together.

Log.

 撮影にあたって事前にアトリエにお邪魔した際、

作陶を体験させてもらうことになった。

​ 一通りレクチャーを受け、ペダルを踏んでおっかなびっくり轆轤を回す。

いつもここに座ってアセビさんは作品を作っているのか……

 身体に力が入り強張るのがわかった。

 こちらの心を見透かすように回転する土は見る見る歪んでいく。両手から念動力でも出てるんじゃないかというぐらいグニャグニャと。慌ててアセビさんに助けを求める。アセビさんが触れると嘘みたいに従順に土の形が整っていく。

 その何気ない動作から改めてプロの陶芸家としての力を垣間見た。

 当たり前だ。自分が生まれた年から作家として活動してる人なんだから。それでも、やっぱり凄いな。

助けを借りながら、どうにか形にする。

 ほっと一安心も束の間、

「もう一個作ってみます?」

 …いや、いいですという言葉をグッと飲み込んで再度挑戦させてもらう。

 ここで尻込みしては勿体ない。

 

……どうにか、一回目よりかは形になりそうだ。

まるで自分の心を写しているみたいだなと思った。

 これをずっとやっているんだな。

 作陶を体験させてもらうだけに留まらず、なんと釉薬も選ばせてもらい、それを焼き上げてくれるという。なんて贅沢なんだろう。

 図々しくも二種類選ばせてもらった。

 …それがこの二つだ。

 完成した器を見て感動したが、器の底にはなんと武藤のサインというサプライズ!

 今回の作品制作の記念碑のようなものになりました。​この素晴らしい縁に感謝すると共に、こうして作品を創ることができて光栄です。

アセビさん、本当にありがとうございました。

 

​                                                                                     武藤

Ceramic artist : Makoto Asebi

Director : Shoma Muto

Camera : Komiya Miyako

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